被害総額：9,800,000円

発生日

• 2025年9月25日（木）

手口

• サポート詐欺

経緯・概要

• 9月25日15時30分頃、給与計算のためパソコンを利用中、給与システムの更新方法を動画で閲覧していた。閲覧中「この動画の続きはこちら」と表示があったため、選択すると「ウイルスに感染、ここへ電話ください」と表示された。表示された電話番号に電話を掛けると、電話に出た相手から「ウイルスに感染したから預金を守らないといけない。銀行の手続きが必要で早く止めないといけない。インターネットバンキングはやっているか。やっているならインターネットバンキングを止めるからＩＤ・パスワードを入れて」と言われた。インターネットバンキングは電子証明書を取得したパソコンでないとログインできない仕組みであるが、利用していたパソコンでは電子証明書を取得していなかったので、その旨を伝えたところ、相手から「ログインできるパソコンを持ってこい。そのパソコンにツールを入れてインターネットバンキングにログインしろ」と指示された。言われるがままにインターネットバンキングを利用しているパソコンを開き、指定されたツールをインストールしログインした。更に相手から「都度振込用のパスワードをウイルス感染したパソコンに入力しろ」と指示を受け都度振込用のパスワードを入力した。その後、相手から「ウイルス感染したパソコンはデータが抜かれる可能性があるからデータを削除して」と指示を受け、15 分ほどの時間を使いデータ削除を行った。その間も電話は繋がったままであり、不審に思い電話を切った。
• 同日16時50分頃、金融機関に連絡をして、取引履歴を調査したところ、身に覚えのない振込があり不正送金が発覚。（インストールを指示されたツールが遠隔操作ソフトで、都度振込用のパスワードを入力した際に、遠隔操作で不正送金が実施された模様）インターネットバンキングを利用停止にして、警察へ届出を行った。

被害者

• 年齢：不明
• 性別：女性（経理：代表者の妻）

セキュリティ対策状況

• 市販ウイルス対策ソフト：有（更新：有）
• 金融機関提供のウイルス対策ソフトの導入：不明

以上